VDT症候群(ブイ・ディー・ティーしょうこうぐん)は、、コンピュータのディスプレイなど表示機器(総称して Visual Display Terminal、VDT と呼ばれる)を使用した作業(VDT作業ともいう)を長時間続けたことにより、目や体、心に支障をきたす病気のことです。
別名テクノストレス眼症とも呼ばれる。
症状は通常は1分間に20回程度のまばたきが、VDT作業中は眼をこらして端末を見つめるため、6回ほどに減ります。
眼が酷使され、涙の分泌が減って成分が変質する「ドライアイ」が発症します。眼球の表面が乾いて角膜が傷つき、充血や不快感が続き、感染症の危険性も高まります。
・目の症状 - ドライアイ、充血、視力低下など
・体の症状 - 首、腰、肩のこり、痛みなど 心の症状 - 食欲減退、不安感、抑うつ症状など
長時間の作業を行う際には1時間に10分程度の適度な休息を取り、軽い体操をして体をほぐしたり、遠くの景色を見て眼の疲れを取るなどすると良いです。
意識的にまばたきをすることで、ドライアイを予防することも可能です。
作業環境も非常に重要で、ディスプレイの位置を目の高さよりも低くセッティングしたり、また反射光を抑えるフィルターを装着することも有効です。暗い室内と明るいディスプレイとの極端な差は不快グレアと呼ばれる刺激を長時間もたらすため、室内の照明環境のバランスを保つなど、オフィス設計・照明設計などの面からの対策も行われています。
VDT症候群の治療には、まず疲労している眼の治療から開始します。 眼の治療は目薬はもちろんですが、マッサージを行ったり、携帯やパソコンなどの液晶から日常生活を少し切り離したりしていきます。これらを切り離していくことでゆっくりと回復に向かうわけですが、問題は、それらをなかなか切り離せないこともあるのです。例えば仕事で使う人なんかは、死活問題になりえますから、利用を遠ざけることは出来ません。ですから、利用を遠ざけるのではなく休憩時間を取るようにするのです。 VDT症候群の治療が、特に長期にわたるとしたら、精神面に症状が出始めたときです。 とくに抑鬱症状が出始めているときは抗不安薬などの使用をしていかなければならないこともありますので、眼科だけでなく心療内科にかからなければいけない人も出てきます。
コンタクトレンズの病気、気にしたことありますか?
手軽で便利なコンタクトレンズですが、その手軽さに実は病気の危険が潜んでいるのです。
間違ったコンタクト使用から発生する主な目の病気の症状につい解説します。
コンタクトレンズによる目の病気~角膜上皮びらん
角膜上皮びらんの“びらん”とは表面の上皮が部分的にとれた状態のこと。「角膜上皮びらん」は角膜の表面がすりむけた状態になっていて、痛みや充血、ごろごろ感などの症状が出ます。汚れたコンタクトレンズを使用したり、長時間使用や着用したまま眠ったりすると発症しやすいようです。
コンタクトレンズによる目の病気~角膜血管新生
コンタクトレンズを長時間使用していると角膜(黒目)が酸欠になり、白目のほうから角膜の方に血管が伸びてくる症状を「角膜血管新生」と言います。ハードコンタクトレンズよりソフトコンタクトレンズのほうが角膜を覆う面積が大きいために発症しやすいです。ひどくなると血管が黒目に進入してきて失明の原因につながります。
コンタクトレンズによる目の病気~アカントアメーバ角膜炎
ソフトコンタクトレンズ使用者に多く発症。レンズケアの際に水道水を使用したり、コンタクトレンズのケースを洗浄せず不潔にしておくと、淡水に生息するアカントアメーバが増殖して、角膜に感染してしまいます。角膜の濁りと充血がみられ、強い痛みを伴います。治療が遅れると失明の危険もあります。
コンタクトレンズ、便利ですよね。何しろ手軽に小さなレンズを目に付けるだけで視力が良くなるんですから。
今ではその利用者は1万人を突破しているそうです。でも、洗浄・保存などのケアの仕方を間違えたり不潔にすると、細菌が増殖し目の病気になったり、長時間の装着では瞳の酸素不足や涙不足を引き起こして目の老化を進めたり、目のトラブルの原因になってしまいます。
コンタクトレンズとは目の病気の予防に気を配りながら、トラブルなしに長く気持ちよく付き合いたいものです。そのためには、
・長時間のムリな装用をしないこと(コンタクトレンズ装着時は目に酸素が供給されません)
・目のカーブに合ったコンタクトレンズをつけること(それぞれカーブの違う左右のレンズを間違わないように)
・ケア用品を正しく使用して、清潔に保つこと(コンタクトケースもたまには洗浄・消毒しましょう)
・眼鏡とコンタクトレンズを併用して目の負担を軽くすること
・使い捨てコンタクトレンズは使用期限を守ること等、目の病気は毎日のほんのちょっとの手間で予防できるのです。
コンタクトレンズの病気のリスクを気に留めながらご使用ください。